ブラックコーヒーを飲めるようになったのは、

たしか高校生のとき。

何事もギリギリにならないと

やる気が出ないタイプなので、

テスト勉強や受験勉強で

眠気と戦うことが多かったのです。

そんな時に、

「これを飲めば起きていられるはず…」

と、わりと精神論的に

飲み出したのがはじまり。

以来、なんとなく飲めるようになり、

甘いものと一緒に楽しめることを知り、

コーヒー自体の美味しさもちょっとわかってきて、

今は習慣的に飲んでいる。

ただ、実家住まいのときは、

ブラックコーヒーを淹れることが

なんだか恥ずかしかった。

大人になったと主張しているみたいな

気がしたのです。

ほんとはそんなこと

向こうは気にしてもいないと思うけど

私はとにかく恥ずかしがり屋だったのです。

今家にある沢山のコーヒーグッズも、

親に見られたらちょっと恥ずかしいかも。

洗練されたデザインよりも、

可愛らしいデザインを選んでしまうのは、

そんな気恥ずかしさを

誤魔化すためかもしれません。