2021/06/08 19:15




古道具を見ていると
なんでこのデザインなのか
不思議に思うことが多々あります。

その時代を生きていないから
なんだと思うのですが、
そんなふうに思慮を巡らせるのもまた
楽しみのひとつですね。

そんな不思議の代表格がこちら。



樹氷タコです。

1982年に制作されたサントリー樹氷のCMで
「タコなのよ、タコ。タコが言うのよ。」
というコピーが使われ、
当時の流行語にもなったそう。

タコという表現は、
年頃のいいとこの娘さんをもった父親のイメージから
行き着いたようです。

「タコなのよ、タコ。タコが言うのよ。」
と女優さんが言いながら、お酒を飲むCM。

「人間やってくのも大変だけど、
タコやってくのも大変なのねぇ」
というセリフで締め括られています。

なんとなく浮足立った雰囲気がバブルを感じさせつつ
人間臭さがあってよいですね。

あーだこーだ言いながら飲む楽しさも
なんだか伝わってくる感じがします。

ちなみにこのCMを担当した
仲畑貴志さんというコピーライターは
糸井重里などと共に広告業界から頭角をあらわし、
コピーライターの神様 と称される人とのこと。

タコの他にも、
トリスやサントリー・ホワイト、
「ウイスキーも音楽もなかったら、
心がグシャグシャになってしまうなぁ。」などの
お酒関連の粋なものから、
「目のつけどころが、シャープでしょ。」
まで、幅広くつくっているようです。

そんなことを調べていたら、
なんだかこのタコが
すごいタコに見えてきました。




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