2021/09/02 19:15
9月に入り、突然涼しくなりましたね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
個人的には、日が長い夏の日々が好きなので、
暗くなるのがどんどん早まっていき、
少し寂しい気持ちになっていました…
しかし、そんな気持ちの時に
「秋の夜長」という言葉を目にしました。
「そうだった!!」と季節の風情を忘れていた自分に
喝を入れたくなった、今日この頃です。
本当に、”ものは言いよう”ですね。
この表現を生んでくれた昔の人々に感謝です。
さて、専ら文系の私は、
秋の夜長には読書を一層楽しみたいな~
と思っています。
そんな時に、雰囲気づくりを手伝ってくれるのは
一緒に時間をすごすコップやマグですよね。
シンプルなコーヒーマグも良いのですが、
最近気になっているのはこんな形のティーカップです。

華やかな雰囲気で、「ご褒美」感が増しますよね。
私は甘くて温かいココアをこのカップに入れて
楽しみたいな~と妄想しています。
絵柄も中身もとことん甘くして、静かな夜に浸りたい…
ところで、このカップはこう見えて日本製です。
もともと陶器の生産が栄えたのは西洋よりも東洋です。
とくに白ベースの陶器は中国の発展が早く、
白く美しい中国製の陶器に西洋人が憧れたという歴史があります。
日本でも、中国に習い西洋よりも早く
有田焼などの美しい陶器の生産がはじまっています。
西洋では、東洋の製陶を参考に技術や材料を工夫したことで
やっとこさ白い陶器を作れるようになりました。
その後、ロイヤルファミリーへの献上や
ティータイム文化による発展など、
英国ならではの個性がプラスされ
このように華やかなカップが出来上がりました。
そんな歴史を考えると、
日本製の英国風ティーカップというのは
なんとも感慨深い、ハイブリッドなお品なのです。
秋の夜長には、
そんな背景や歴史に思いを馳せてみるのも
良いかもしれませんね。